誰のための髪なんだろう?

美容師としてキャリアを積んで約23年。

 

今年のこのコロナによって、人間模様が今まで見た事ない風になってきてるように感じて

何かと考える事も増えた今日この頃。

特に美容業界では、「お呼ばれ」や「お祭り」でも活躍するお仕事。

そんな事が今年は無くて、お客様と接する機会も減ってるのがここ数ヶ月で起きていて

 

最近思うのは、「自分のヘアスタイルって誰のためにやってるんだろう?」

僕はずっと偏見かもだけど「自分の為」が答えだと思ってる節があったのだけど。

このコロナ禍で違和感を覚えたのは確か。

 

イベント事や行事、お祭りなど、1人のお客様がまた他人と会う機会が髪を綺麗にするキッカケという側面があったという事。

確かに、

髪が伸びたとかヘアカラーが汚くなってきたというのはあるけれど、

本人がどこかのタイミングで行こう!って思っていて、

それが「誰かのためにも綺麗にしよう!」だったら?

そうなると美容室への用事はいいキッカケですし、現状ではそのキッカケが無くて足が遠のく。

 

でも、髪は変化するし身体も変化する。

季節や気温、着る服が変化する。

「誰かのために」が無い今、

やっぱり原点にある「自分の為に綺麗にしよう!」という観点は重要ではないかと考える。

 

今日、「髪は自分を現す」と、昔お客様が言ってた言葉を思い出した。

服は飾ればなんとかなるが、髪はプロにお願いしないといけない部分がある。

当然、毎日のスタイリングはお客様自身でセルフプロデュースしなきゃだけど、

どんな風にしてもキマる為には、それがやりやすく無くてはいけないし、

土台になるシルエットは、自分ではどうにもならない客観的視点でのバランスも必要。

 

「自分の為・・・」失ってしまうと、「自分の為」どころか、自分のテンションさえもだらけてしまいかねない。

コロナの終息する前に、自分を失わないようにするのも大事である。

 

コロナが終息??

これっていつ誰が発表するものなのか?と疑問さえありますが、

現実は徐々に徐々に終息するものだと考えてるし、

自身の容姿も徐々に徐々に変化してるものだから、

なかなか気づきにくいものだと思う。

 

気付いたら髪も自分も分からなくならないように

「自分の為に髪を綺麗に」すれば、自然と余裕が生まれて物事が見れるようになれるかもです。

 

ヘアスタイル=髪型

ヘアスタイル=おしゃれ

っていうテキストだけのような問題では無いと思うので

今一度ヘアスタイルと自分との向き合い方を大事にしてみては?

 

 

新潟市 中央区 美咲町

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